なんとなくヨガをやってみたい・・
でも私にできるんだろうか・・
自分を変えたいけれど、ヨガをやったらどうなるの?
SNSやネットでヨガを見かけることが多く、「不調にはヨガが効く」といった話を見聞きすることがあると思います。
「ヨガ」といっても、なんだか良く分からない方もいらっしゃると感じています。情報が氾濫している世の中ですから、迷うのも当然の事と思います。
ここでは、ヨガについてのご説明からその効果、危険性、医学的なお話までを、以下の流れでご案内していきます。
- ヨガでやっていること
- ヨガでどう変わっていくの? 具体的、医学的な変化
- ヨガの危険性
- ディワーリヨガでできること
ヨガでやっていること
ヨガのざっくりヒストリー
まずはヨガの歴史を紐解いてみましょう。ヨガは5,000年以上前の北インド(ヒマラヤ)において、精神修行として確立したといわれています。精神修行で目指していたのは「神様とつながること(解脱・悟り)」「自分って何だろうという疑問の答えを見つけること」です。
瞑想でその境地を目指していきますので(しかも洞穴の中で!)肉体的にも強くなければいけません。そこでヨガのポーズが生まれたとされています。これがヨガの始まりです
※諸説あります、念のため・・・
伝統的なヨガとは
ヨガの修行を進めていくには、導いてくれる師匠が必要です。
師匠は弟子の様子を見て指導をして下さいます。複数弟子がいる場合は、もちろんひとりひとり見て下さいます。
指導内容は多岐に渡り、教えの元となるのが「ヨガ哲学」です。ヨガ哲学とは、ヨーガ・スートラやバガヴァッド・ギーターなど歴代の師匠方がまとめて下さった膨大な哲学書です。ここには生活の知恵から心、体について、神様についても書かれています。
師匠の指導は現代でいえば、カウンセリングのような形です。
ヨガ哲学の中から弟子の状況に合った教えを授け、進むべき道を示す。肉体的には一緒に鍛えていく。
これが伝統的なヨガのやり方です。
現代のヨガとは
伝統的にはヨガとは解脱を目指していくものですが、師匠のカウンセリングのやり方や、体の鍛え方、心の捉え方などを一般向けや病の人向けに応用したものが現代のヨガです。
パワーヨガ、アシュタンガヨガ、シヴァナンダヨガ、リラックスヨガ、ヨーガセラピーなどたくさんのヨガのスタイルや流派がありますが、これらはすべて現代人向けにアレンジされたものです。
とりわけ、悩みや病がある人向けに行われるのがヨーガセラピー(療法)であり、わたしの師でもある木村慧心先生が学ばれたインドのカイヴァルヤ・ダーマ研究所で行われているものです。ディワーリヨガではヨーガセラピー(療法)を主軸においてヨガをお伝えしています。
ヨガでやることは「ポーズ+呼吸法+瞑想+〇〇」
ヨガというとまずポーズが思い浮かびますが、伝統的なヨガは瞑想を行う心身を鍛えるためにポーズと呼吸法を行います。体が整っていない状態での瞑想が難しいことは上述した通りで、ヨガはポーズ・呼吸法・瞑想の三本柱です。
ディワーリヨガでは伝統的な方法に則りヨガを行っていますので、カウンセリングもヨガの練習に含まれています。ヨガではカウンセリングのことを「ダルシャン」と呼びます。
みなさんの悩みや日常の雑談をお聞きしたり、ポーズ・呼吸法・瞑想を通して感じることをお話していただき、ヨガ哲学を元にした「毎日を生きやすくなる方法」をお伝えさせていただいています。
ヨガでどう変わっていくの?
心と体はつながっているという考え方
日本では、ヨガをする人の約6割が何らかの悩みや病を抱えていることが、日本ヨーガ療法学会による調査で判明しました。わたしの実感としては、8割以上の方が何かを抱えていてヨガを始めるのではと感じています。
ディワーリヨガでは初回のカウンセリングを元に、多くの場合が「体を動かす」ことがスタート地点となります。なぜなら、心と体はつながっているという「心身相関」という考え方が根本にあるためです。
“ストレスがあると甘いものを食べてしまう”
“心配事があると眠りが浅い”
このような経験は誰しもありますが、これが「心と体がつながっている」という状態を表しています。
悩みに対するヨガのアプローチ方法
ストレスがある場合は、ストレスの元を減らすか、ストレスに感じない心を育てる必要があります。しかし、簡単に現実は変わりませんし、心を育て・変えるのも時間がかかります。
一方で、自分の体に対しては刺激を与えることで変化をさせることができます。
刺激といっても、痛いことではありません。
「いつもとは違う状態」を作り出してあげれば良いのです。
例えば、ストレスがある場合は体も緊張していますので
「リラックス・のんびりするという刺激」を与えていきます。
①リラックスできそうなポーズや呼吸法を行い、刺激を与える
②自分がリラックスしている状態を体感する
③この状態を繰り返して体・脳に覚えさせる
④ヨガの時間はリラックスできるようになる
⑤日常的にリラックスできるようになる
このような順序でストレスからくる緊張から、体の面でリラックスできるように変化します。
ヨガで特徴的なのは、⑤の日常的にリラックスできるように自然と変化できることです。リラックスなどの心地よい刺激は、マッサージなどでも得られます。ヨガではそれを「自分で覚えて自分で行える」ことができるのです。
ちなみに
肉体を酷使したなどの物理的な 疲労からくる体の悩みは、この時点でほぼ解消されます。ヨガでは体は表面的なものと考えますので、体の先の深いところに心が存在していると考えています。
体を動かすことで、体に覚えさせる
これがヨガで自分を変える方法のスタート地点です。
体の変化から心の変化へ
ヨガの刺激は心地よいものが中心ですので、感覚の変化を受け取りやすくなり、自分の状態を見る力(客観視力)がついてきます。
最初は体の状態を見つめていたものが、だんだん心の状態も見つめられるように進化していきます。
ここまで来ると、心を変える準備が整っていますね。
心を変えるとは「モノの捉え方を変える」ことです。
まず「自分のモノの捉え方がどうなっているのか」という現状把握から行っていきます。
カウンセリングを通して、最近起きたことや感じたことを丁寧にお聞きします。その上でテーマを使った瞑想を行っていきます。自分の心を見つめる客観視力を更に高められるように、テーマ選定を行います。
また、お話いただくことでも客観視力がついていきます。
客観視で悩みを半分に
“問題の原因が分かれば、その問題の半分は解決したことと同じである”
これは客観視について語った、インド中央政府公認S-VYASAヨガ大学のナゲンドラ先生の言葉です。
わたしたちが抱える問題は、他者が関係していることがほとんどで、実のところその解決は難しいです。しかし「問題となっている理由」が分かれば苦しみは半分に減るということです。
問題を見つけるには、その問題の最中に入ってしまうのではなく、少し距離を置いたところから客観的に見ることでできるというわけですね。
自分で気づいて、自分で直すのがヨガ
わたしたちの心=モノの捉え方には誰しもクセがあります。
そのクセが行き過ぎてしまうと、必ず他者とぶつかり合いが起きます。
ヨガではポーズ・呼吸法を使って体から客観視をし、瞑想を使って心を客観視しながらそのクセを見つけます。更には行き過ぎたクセの修正も行っていきます。
心のクセの修正にはヨガ哲学が役に立ちます。5,000年以上も前から人間の傍にあった哲学には、この世を生き抜く知恵がたくさん詰まっています。
カウンセリングや瞑想でお話いただいた内容を元に、悩みの解決につながりそうなヨガ哲学をお伝えします。その中で腑に落ちた教えを今までの心のクセに上書きしていくことが心の修正です。
心は矯正するのではなく、修正をします。自分で気づいて、自分で直すのです。
わたしたちは本来変わっていく力があります。
眠っている力を引き出すことで、変化が起きます。
これがヨガで自分が変わっていくメカニズムです。
ヨガのスタイル
ディワーリヨガでは、参加されるみなさんのその日の体調や心の具合、ご年齢やお悩みに合わせて毎回ヨガレッスンを組み立てます。陰陽五行やアーユルヴェーダも取り入れ、ホリスティックな健康をご提案しています。
個人レッスンでは、おひとりおひとりに合わせた完全オーダーメイドなヨガ実習を行います。ヨーガ療法の手法でおひとりずつ『ヨガカルテ』をお作りし、実習内容や指導方針をまとめて管理しています。みなさんの理想や目的が達成できるようにヨガレッスンを計画し、進めていきます。
ヨガの内容は伝統的なヨガをベースに、どなたでもできる簡単なポーズや呼吸法が中心です。
大切にしているのは 楽しくヨガをすること☆ です。
楽しいヨガレッスンにはちょっと自信があります。
笑いながら、最近あったことなどを気楽におしゃべりしながらヨガをしましょう。
わたしがお伝えしたいこと
ヨガを通して皆さんに伝えていきたいこと、それは『本当の自分を見つけてほしい』ということです。
現代社会はストレスが多く、生きにくさを感じている方もいらっしゃると思います。「空気を読む」という言葉がありますが、いつも気を遣い周囲や他者の価値観に自分を合わせている、こんな事ってよくあると思うんです。
でもその結果、「自分が本当は何をしたいのか、何をどう感じているのか」が分からなくなってしまっている人も多いように思います。
ヨガは自分のためだけに行うものです。ヨガの呼吸・ポーズ・瞑想を学び、実践することで、周囲に向いている意識を自分に向けなおし、『本当の自分』を見つけてほしい。わたしはそのためにヨガの智慧をお伝えしていきたいと考えています。
本当の自分を見つけたら、その先には調和があります。自分があるから調和できるのです。
そして
わたしたちはひとりで生きているようで、生きてはいません。
ひとりでがんばりすぎないでほしいのです。
あなたの味方がいることを、どうか思い出してほしい。
生徒さん達はわたしのファミリー、家族です。
ヨガインストラクターあき
川添明子